地域

雪国のクリーンエネルギーを使用「雪室玉ぽん酢」

スキージャム勝山

2023/11/06

スキージャム勝山がある勝山市は、福井県の中でも多湿で降雪量の多いエリアに位置しています。この地域では、昔から「雪室」を利用した発酵・熟成技術が受け継がれてきました。「雪室」とは、雪を利用した天然の冷蔵庫。冬の間に降り積もった雪で山をつくり、わらで囲って夏まで貯蔵する豪雪地帯ならではの保存方法です。

自然の力を活用した「雪室」は、雪の雪氷熱エネルギー(クリーンエネルギー)によって冷やされます。電気を使わないので、温室効果ガスの排出量は「0」。環境にとても優しい冷蔵設備です。

雪を1トン利用した場合、石油に換算すると10リットル分、CO2に換算すると30kg分削減できるといわれています。そのため、「雪室」の活用は、脱炭素社会の実現に向けた取り組みにもつながります。

 

スキージャム勝山では、先人から伝わる知恵と技術の「雪室」と、大学教授や地元企業、勝山市の協力を得て『雪室玉ぽん酢』が生まれました。雪室を用いて加熱処理なしで長期保存されたぽん酢は、ゆっくりと瓶の中で熟成されることで、角が取れ、丸みのある味わいになります。

そうして出来上がった商品が『雪室玉ぽん酢』です。